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子供の肥満の原因と問題

子供の肥満の原因にはいくつかの原因が考えられる。肥満の原因がわかれば、肥満を予防することも不可能ではない。主な子供の肥満の原因は下記の通り。

・食べ過ぎ
・運動不足
・親の過保護
・肥満しやすい体質
・肥満の家族性

子供が太っているのは健康的でよいと思う人もいるかもしれないが、痩せすぎが体によくないのと同様、肥満も決して健康な状態とはいえ
ない。子供の肥満で一番問題となるのは、子供の肥満が小児生活習慣病の危険因子になるという事である。子供でも、肥満傾向が続けばコレステロールや中性脂肪が蓄積される。このため血液循環がスムーズにいかなくなり高血圧や高脂血症、動脈硬化、が起こる原因になる。また肝臓に脂肪がつくため、肝機能が低下、それが原因になって糖尿病になる可能性がある。糖尿病になると感染症にかかりやすくなるため、その他の様々な病気を併発するという危険性もある。子供が肥満であることが原因でいじめや、いじめによる劣等感が、無気力や不登校、自殺など新たな問題を引き起こす社会問題へ発展する場合も考えられる。
心理的なストレスがたまって、さらに過食が進行し肥満が悪化するという
悪循環にはまってしまうケースもあるので、こういったトラブルも決して軽視することはできない。子供の肥満は、この様に多くの病気を引き連れてくる危険性がある。
子供の肥満の予防対策としては、食生活や生活習慣の改善が重要となるので、子供だけの予防対策ではなく家族全員で肥満解消に取り組む必要がある。

子供の肥満の種類

■単純性肥満

単純性肥満は、運動不足やエネルギーの摂取過剰によるもの。子供では両親の一方も肥満のことが多く、身長、精神運動発達は正常で特に外見上も異常は見られない。単純性肥満は肥満の約90%を占めている。子供の肥満も最近増加傾向で、高学年の小学生では、男子の10%、女子の8~9%が
肥満であり、その9割以上が単純性肥満となっている。

■病的肥満
病的肥満は、呼吸や歩行などに困難を来たすほどに高度の肥満を指し、時には手術の適応となる事もある。

<肥満のタイプ>
■皮下脂肪型肥満
皮膚下に附着している脂肪で女性に多く、内臓脂肪型肥満に比べ痩せるのが困難である。女性の場合では30%を超えている方は、早急にダイエットを実施してください。

■内臓脂肪型肥満
内臓周りに脂肪がつく場合で、男性と更年期以降の女性に多い。健康面で考えた場合、かなり危険性が高いので早めのダイエットを心掛ける様に
して頂きたい。ただ、食生活などの生活習慣を改善するだけで、かなり脂肪の落ちる方も多いので、早めの予防対策が必要である。
ウエストとヒップでの比率が、男性0.9以上、女性0.85以上が目安となる。

■隠れ肥満
隠れ肥満には大きく分けてふたつある。

・見た目でわからない体脂肪率が高いタイプ
見た目はスマートで体重を測定しても標準的だが、体脂肪だけ非常に高いタイプ。
若い女性に多く、誤った食事制限により筋肉量の減少や骨密度の低下により
体脂肪だけが増加してしまう状態である。
このタイプは、基礎代謝が低い為に痩せるのがかなり困難な場合が多い。
・見た目でわからない血中脂肪が高いタイプ
体脂肪率は普通だが、血中脂肪が非常に高い場合にも「隠れ肥満」と呼ばれる。

日本の肥満の現状

■日本の肥満の現状

文部科学省が発表した「平成17年度学校保健統計調査報告書」で、学校の定期
健康診断で「肥満傾向児」と診断された子供は、1977年に比べ1.5倍から2倍
(男女平均)に拡大しているという。
この調査は、全国の公立小中学校の児童・生徒を対象として昨年4月
から6月にかけて実施された健康診断を基に集計したもので、性別・年齢別に
身長別平均体重を求め、その平均体重の120%以上の児童を「肥満傾向児」としたもの。子供の肥満判定法は成長期の子供の場合、一般成人の肥満判定法とは異なる。肥満判定法は様々だが、年齢・性別でみる標準成長曲線で判定するのが一般的である。
親の世代が小中学生だった時期を30年前の1977年度と想定、子供の世代と親世代を比較しその現状を確認したところ、男女ともに全ての年齢で肥満傾向と判定された児童が増加。最も差があったのは12歳で、今年度が10.42%だったのに対し、親世代は6.64%という驚きの結果が得られた。最近増加している内臓脂肪型肥満の場合、見た目では肥満と分かりにくい場合があるので、児童の肥満傾向は現状よりもっと多いだろうと推測される。糖尿病などの生活習慣病との関連の深い肥満の増加が国民全体で指摘されており、小中学校の段階で現状以上の肥満対策を進めていく必要性をあらためて示す結果となった。
肥満傾向児の増加の原因は、飽食の時代と言われる食生活の変化による食べ過ぎもあるが、テレビゲームの普及・塾通いなどによる運動不足の
影響も大きい。 ところがその一方で、上記の肥満傾向の結果とは逆に、思春期の女子に関しては、
「やせ願望」の若年化が見られ問題になりつつある。成長期の無理なダイエットが成人してからの体に様々な影響を与えることもわかっているので、現状の肥満問題とあわせて子供の規則正しい生活習慣という枠組みで取り組む必要がある。