子供の早食いと肥満-幼いころの食習慣大切
ライオン歯科衛生研究所(東京都墨田区)と東京歯科大(千葉市)が、沖縄県
八重山地区の小学5年生にアンケートを実施、「早食いする子供ほど肥満になりやすい」
という結果をまとめた。
同研究所と同大は2000年から、咀嚼の大切さを啓発するため、「肥満と食習慣」の
関連を研究している。2001年にはサラリーマンを対象にした調査でも「早食いは肥満のもと」
とする結果を発表、「よく噛(か)むことが肥満予防の第一歩」とした。
今回の調査結果と併せると、幼いころからの食習慣の大切さが浮き彫りになった。
調査対象は小学五年生の256人(男子137人、女子119人)。身長・体重測定とともに
食生活に関するアンケートをした。肥満の指標は、学童の肥満度指標として使われる
ローレル指数(身長と体重で算出する=?/立方?×10の7乗)を用いた。
調査結果では、ローレル指数で「太りすぎ」と判定されたのは男子12.4%(全国平均8.6%)、
女子9.2%(6.8%)。少し肥満傾向がみられた。
生活と肥満の関係では、他人に比べて食べるのが早いと回答した子供のローレル指数は
平均141kg/立方cm×10の7乗。一方、「遅い」と答えた子供の指数は平均
125kg/立方?×10の7乗。「早食い」の子供ほど指数が高く、食べる速さと
肥満は強い関連性があった。食事の量は、「一口の量が多い」とした子供の指数が
平均139kg/立方cm×10の7乗なのに対し、「少ない」とした子供は平均129kg/立方cm×10の7乗。
一口の量が多いほど肥満度がアップ。噛むというより“流し込んで”食べているとみられる。
しかし一般的に肥満との関係が指摘されている「おやつの回数」や「夜食」「運動時間」では
肥満度との有意な関連性は認められなかった。
アンケートと同時におにぎりを食べてもらい、その様子をビデオに撮影し、食べる速さ、
噛む回数、一口の量を測定。その後、授業で噛む大切さを教えた。
3ヶ月後、同じおにぎりを食べてもらい、変化を調べたところ、噛む回数は
平均368回。授業前の平均198回を170回も上回った。ただローレル指数で
有意な変化は認められなかった。
(2006年10月6日20時9分 読売新聞)